近年、家に和室が一室もない家庭が増えていると耳にすることがありましたが、本当に和室は必要ないのでしょうか。
確かに、日本人にとって住宅に和室は絶対必要、という固定観念が存在していたような感じはあります。しかし、和室においては、自然素材を低価格で利用することは洋室以上に難しいことになります。既製品が無いため、ひとつひとつがオーダーメイドのようなものだからです。
古い賃貸住宅ではほとんどの部屋が和室ですし、だんだん和室の数が減っていき、今ではマンションでは和室が一室あるかないかといった具合ではないでしょうか。
それでも和室はあれば重宝するといった声もあります。特に、リビングと隣接する形でとられている和室。
この場合、小さなお子様がいるご家庭で多く活用されているようです。赤ちゃんや幼児のお昼寝を見守りながら炊事などの家事が出来る点がメリットです。
洋室なら、ベビーベッドの購入が必要になりますが、和室ならちょっとしたお昼寝なら簡易的な座布団で代用できますし、どこにでも転がっていってしまう子供の寝相を気にすることもありません。
来客があった際にも活用できるので、リビングに隣接する和室が人気なのも納得できますね。エアコンが苦手な人も和室ならコタツが置けたり、和室でしか楽しめないこともたくさんあります。
自分と家族の生活スタイルを長い目で見て、和室を作るのかどうか、どこに和室を設ければ一番活用できるのかをしっかり考えて間取りを決定しましょう。